全力片思い
ドキドキしながら待っていると、光莉の躊躇いがちな声が聞こえてきた。
『……萌?』
「あっ、光莉? あの、手紙を届けにきたの」
緊張はピークに達し、声が裏返ってしまう。
笹沼くんから預かった手紙をインターホンに向ける。
『ありがとう。でもごめん、体調悪くて。……ポストに入れておいてもらえるかな?』
「え……ポスト?」
言われるがままポストの方へ視線を向けた。
それはつまり、今は私と会いたくないってことだよね?
予想外の展開に言葉を失ってしまう。
会いにくれば光莉は家に招き入れてくれて、どうして学校を休んだのか、どうして柳瀬からの告白を断ったのか話してくれると思っていた。
『ごめんね、萌』
光莉の声で我に返る。
ショックだけど、でも私だって光莉に話せないことがある。
それだけ光莉は今、なにかに悩んでいるのかもしれない。
そう思うと、ここで引き下がるわけにはいかないよ。
『……萌?』
「あっ、光莉? あの、手紙を届けにきたの」
緊張はピークに達し、声が裏返ってしまう。
笹沼くんから預かった手紙をインターホンに向ける。
『ありがとう。でもごめん、体調悪くて。……ポストに入れておいてもらえるかな?』
「え……ポスト?」
言われるがままポストの方へ視線を向けた。
それはつまり、今は私と会いたくないってことだよね?
予想外の展開に言葉を失ってしまう。
会いにくれば光莉は家に招き入れてくれて、どうして学校を休んだのか、どうして柳瀬からの告白を断ったのか話してくれると思っていた。
『ごめんね、萌』
光莉の声で我に返る。
ショックだけど、でも私だって光莉に話せないことがある。
それだけ光莉は今、なにかに悩んでいるのかもしれない。
そう思うと、ここで引き下がるわけにはいかないよ。