全力片思い
身長百八十三センチもあり、モデルのようなスタイルとサラサラ髪から見える鋭い一重の瞳。
みんなはクールでカッコイイなんて言っているけれど、私に言わせてもらえば“怖い人”だ。
背が高いからかいつも見下されている気がしてしまう。
鋭い一重の瞳は睨んでいるように見えるし。
「それにしても珍しいな、篤志とここで会うなんて。ちょうど皆森ともさっき偶然会ってさ。せっかくだし三人で仲良く行こうぜ」
柳瀬の粋な提案にギョッとしてしまう。
いやいや、仲良く三人で登校なんて絶対無理!!
逃げるが勝ちと言わんばかりに声を上げた。
「ごめん柳瀬、朝一で職員室に行かなくちゃいけないこと忘れていたから、悪いけど先に行くね」
「は? あっ! おい皆森!?」
一方的に告げて立ち去っていく。
去り際目が合った笹沼くんは、私を睨んでいるように見えた。
やっぱり逃げて正解。
笹沼くんとも一緒に登校なんて考えられない。
学校までの距離を駆け抜けていく間、脳裏に浮かぶのは笹沼くんとこれまでのやり取りばかり。
みんなはクールでカッコイイなんて言っているけれど、私に言わせてもらえば“怖い人”だ。
背が高いからかいつも見下されている気がしてしまう。
鋭い一重の瞳は睨んでいるように見えるし。
「それにしても珍しいな、篤志とここで会うなんて。ちょうど皆森ともさっき偶然会ってさ。せっかくだし三人で仲良く行こうぜ」
柳瀬の粋な提案にギョッとしてしまう。
いやいや、仲良く三人で登校なんて絶対無理!!
逃げるが勝ちと言わんばかりに声を上げた。
「ごめん柳瀬、朝一で職員室に行かなくちゃいけないこと忘れていたから、悪いけど先に行くね」
「は? あっ! おい皆森!?」
一方的に告げて立ち去っていく。
去り際目が合った笹沼くんは、私を睨んでいるように見えた。
やっぱり逃げて正解。
笹沼くんとも一緒に登校なんて考えられない。
学校までの距離を駆け抜けていく間、脳裏に浮かぶのは笹沼くんとこれまでのやり取りばかり。