全力片思い
知っているから。

笹沼くんが優しい人だって。

他人を思いやることができる人だって。

それにカレのことなら、信じられると思うから。



「ううん、なんでもない」

そう言うと笹沼くんは嬉しそうに笑うから、私までつられて笑ってしまった。



笹沼くんに誘われた日、すぐに買い物に出掛けた。

クリスマスイブに会うのなら、プレゼントを渡したかったから。


ちゃんと鞄の中に入れてきたプレゼント。

渡したらどんな反応を見せてくれるかな?

想像するだけで、こっちまで幸せな気持ちになれる。



好きの未来は、きっと明るいはず。

そう、信じてもいいよね?


舞い散る雪を見つめ、何度も願ってしまった。


笹沼くんと過ごす未来が、素敵なものでありますようにと――。


END。
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