全力片思い
隣の席同志になったことで光莉も柳瀬のことを好きになってしまったら?

ふたりが両想いになったら、私はどうするんだろう。

自分の気持ちを伝えることなく、この恋は終わりを迎えてしまうのかな?


出口の見えない問題と、これからの日々のことを考えていたらこの日はなかなか寝付くことが出来なかった。



「ヤバイ、遅くなっちゃった」

最寄駅の改札口を抜けて駆け足で学校へと向かっていく。

昨日寝る時間が遅くなってしまったせいで、今日は寝坊してしまった。

いつも乗っている電車より一本後の電車で向かい、時計を見れば走らなくては間に合わない時間。


歩道には私と同じように走って学校に向かう生徒が数名いる。

その生徒たちと一緒に学校へと急いだ。


どうにか遅刻せずに学校に到着し教室へと向かうと、ほとんどの生徒が登校していて廊下にまで騒がしい声が聞こえてくる。


チラリと後方のドアから教室の中の様子を覗いてみる。
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