全力片思い
光莉がいて、光莉に柳瀬は頬を赤く染めて話しかけたりするのかな?
想像するとズキズキと胸が痛んでしまう。
なら想像しなければいいだけの話。……それなのに、嫌でも思い浮かべてしまうよ。
机の上に乗せてある手をギュッと握りしめ、騒がしい教室内でひたすらHRが始まるのを待ち続けた。
「それじゃ今日はここまで。気をつけて帰れよ」
帰りのHRが終わると同時に、一斉に教室内は椅子を引く音やクラスメイトたちの話し声で騒がしくなる。
「笹沼、ちょっといいか?」
担任に呼ばれ、笹沼くんは教壇の方へと向かっていく。
彼の後ろ姿を見ながら、小さく息を漏らした。
席替えをして二日目。
カレの隣の席で過ごす一日は長くて居心地が悪い。
前の席の柳瀬が暇さえあれば話しかけてくれるのがせめてもの救いだけど、授業中はひたすら気まずい。
話すこともないし、ましてや授業中なんだから話せるわけがないんだけど、隣に笹沼くんがいるってだけで妙にソワソワしてしまうのだ。
想像するとズキズキと胸が痛んでしまう。
なら想像しなければいいだけの話。……それなのに、嫌でも思い浮かべてしまうよ。
机の上に乗せてある手をギュッと握りしめ、騒がしい教室内でひたすらHRが始まるのを待ち続けた。
「それじゃ今日はここまで。気をつけて帰れよ」
帰りのHRが終わると同時に、一斉に教室内は椅子を引く音やクラスメイトたちの話し声で騒がしくなる。
「笹沼、ちょっといいか?」
担任に呼ばれ、笹沼くんは教壇の方へと向かっていく。
彼の後ろ姿を見ながら、小さく息を漏らした。
席替えをして二日目。
カレの隣の席で過ごす一日は長くて居心地が悪い。
前の席の柳瀬が暇さえあれば話しかけてくれるのがせめてもの救いだけど、授業中はひたすら気まずい。
話すこともないし、ましてや授業中なんだから話せるわけがないんだけど、隣に笹沼くんがいるってだけで妙にソワソワしてしまうのだ。