全力片思い
意味深な誘いをしてきたのが柳瀬 幸(やなせ こう)。
中学時代からの仲で、高校二年生のクラス替えで同じクラスになった。
身長百六十八センチと男子としては少し低めの身長。
だけど割と整った顔立ちをしていて、笑ったときに出来るえくぼが女子のハートを鷲掴みにしているとか、いないとか……。
とにかく私が出会ったときから明るい奴で、クラス替えをしたっていつもムードメーカー的存在になる。
そんな柳瀬に私は中学二年生のときから、ずっと片思いしていた。
「どーせ皆森のことだ。特に予定とかないだろ? だったらさっさと付き合え」
「なっ……! 失礼な!!」
柳瀬は私の好きな人。
世界でたったひとり、特別な男の子。
だからこそ柳瀬の前でだけは、素直になれない。
「それが人に頼む態度なわけ? しっかり頭を下げなさいよね」
「はぁ? どうして皆森なんかに俺が頭を下げないといけねぇんだよ」
いつの間にか距離を縮め、バチバチと見えない火花を立ててしまう。
中学時代からの仲で、高校二年生のクラス替えで同じクラスになった。
身長百六十八センチと男子としては少し低めの身長。
だけど割と整った顔立ちをしていて、笑ったときに出来るえくぼが女子のハートを鷲掴みにしているとか、いないとか……。
とにかく私が出会ったときから明るい奴で、クラス替えをしたっていつもムードメーカー的存在になる。
そんな柳瀬に私は中学二年生のときから、ずっと片思いしていた。
「どーせ皆森のことだ。特に予定とかないだろ? だったらさっさと付き合え」
「なっ……! 失礼な!!」
柳瀬は私の好きな人。
世界でたったひとり、特別な男の子。
だからこそ柳瀬の前でだけは、素直になれない。
「それが人に頼む態度なわけ? しっかり頭を下げなさいよね」
「はぁ? どうして皆森なんかに俺が頭を下げないといけねぇんだよ」
いつの間にか距離を縮め、バチバチと見えない火花を立ててしまう。