全力片思い
そして視線を逸らすと「想像に任せるよ」と――。
それはつまり私の考えが見事的中したってことでいいんだよね?
衝撃的すぎる話に声にならず、笹沼くんを指差し口をパクパクさせてしまう。
嘘……笹沼くんが光莉を好き?
そりゃふたりは幼なじみでお互いのことを下の名前で呼び合っている。
けれど光莉は笹沼くんとは本当にただの幼なじみって感じだし、話し掛けるのはいつも光莉だ。
笹沼くんは光莉に対しても素気ない。
けれどふと思い留まる。
笹沼くんが光莉に素気ないのは好き、だから?
だから素直になれないの?
笹沼くんの気持ちが信じられなくて指差したまま見つめてしまう。
すると笹沼くんはバツが悪そうに顔を顰め、私の指に触れそっと下におろした。
「人のこと指差すなよ」
「っごめん」
すぐに両手を背中に回してしまった。
それはつまり私の考えが見事的中したってことでいいんだよね?
衝撃的すぎる話に声にならず、笹沼くんを指差し口をパクパクさせてしまう。
嘘……笹沼くんが光莉を好き?
そりゃふたりは幼なじみでお互いのことを下の名前で呼び合っている。
けれど光莉は笹沼くんとは本当にただの幼なじみって感じだし、話し掛けるのはいつも光莉だ。
笹沼くんは光莉に対しても素気ない。
けれどふと思い留まる。
笹沼くんが光莉に素気ないのは好き、だから?
だから素直になれないの?
笹沼くんの気持ちが信じられなくて指差したまま見つめてしまう。
すると笹沼くんはバツが悪そうに顔を顰め、私の指に触れそっと下におろした。
「人のこと指差すなよ」
「っごめん」
すぐに両手を背中に回してしまった。