全力片思い
クラスが違っても柳瀬は廊下ですれ違ったりするたびに声を掛けてくれた。
最初は戸惑っていたけれど、柳瀬は話し上手ですぐに私の心の中に入り込んできた。
次第に私は学校で柳瀬に会うことが楽しみになっていって、柳瀬の笑顔を見れたら嬉しくなって……。
この感情が“好き”なんだってことに気づくのに、そう時間はかからなかった。
柳瀬のことを好きって気づいて迎えた中学三年の新学期。
学校に向かう途中、心臓が壊れてしまうんじゃないかってほど緊張していた。
柳瀬と同じクラスになりたかった。
中学最後の一年間、柳瀬とクラスメイトとして過ごし卒業したかったから。
ドキドキしながら昇降口に貼り出されているクラス割り表を見る。
一組、二組……と順番に必死に探すのは自分の名前ではなく、柳瀬の名前。
最後の五組になってやっと見つけた柳瀬の名前。
より一層緊張が増す中、五組の名簿を順に追っていく。
「……うそ」
そこで見つけたのは“皆森萌”。
夢のような現実がすぐに信じられなくて、何度も柳瀬と自分の名前をみてしまう。
最初は戸惑っていたけれど、柳瀬は話し上手ですぐに私の心の中に入り込んできた。
次第に私は学校で柳瀬に会うことが楽しみになっていって、柳瀬の笑顔を見れたら嬉しくなって……。
この感情が“好き”なんだってことに気づくのに、そう時間はかからなかった。
柳瀬のことを好きって気づいて迎えた中学三年の新学期。
学校に向かう途中、心臓が壊れてしまうんじゃないかってほど緊張していた。
柳瀬と同じクラスになりたかった。
中学最後の一年間、柳瀬とクラスメイトとして過ごし卒業したかったから。
ドキドキしながら昇降口に貼り出されているクラス割り表を見る。
一組、二組……と順番に必死に探すのは自分の名前ではなく、柳瀬の名前。
最後の五組になってやっと見つけた柳瀬の名前。
より一層緊張が増す中、五組の名簿を順に追っていく。
「……うそ」
そこで見つけたのは“皆森萌”。
夢のような現実がすぐに信じられなくて、何度も柳瀬と自分の名前をみてしまう。