全力片思い
でも柳瀬と出会った日から今までのことを思い出すと、間違っていたのかもしれないと思う。
だって柳瀬だよ?
例え私が告白して気持ちに応えられなかったとしても、柳瀬は私を避けたりしないはず。
きっと柳瀬のことだ。
今まで通りに接してくれたはずだよ。
柳瀬のことが好きなら分かるはずだったのに――。
今さら気づいたのは、きっと考えることもしなかったからだ。
自分が柳瀬に告白することも、告白した後のことも。
どうして勇気を出さなかったのかな?
こんなことになるなら、もっと早く告白しちゃえばよかった。
自分の気持ちを伝えていれば、心から柳瀬の恋の応援をできていたはず。
それなのに今の私はなに?
好きって言うこともできない。柳瀬の幸せを願うこともできない。
笹沼くんのように、柳瀬への恋心を封印することもできる自信がない。
「どうしたらいいんだろう、私……」
楽しそうに肩を並べて笑って写る自分と柳瀬の写真に、ポタポタと零れ落ちていく雫。
誰もいない家の中でしばらくの間、声を押し殺して泣いてしまった。
だって柳瀬だよ?
例え私が告白して気持ちに応えられなかったとしても、柳瀬は私を避けたりしないはず。
きっと柳瀬のことだ。
今まで通りに接してくれたはずだよ。
柳瀬のことが好きなら分かるはずだったのに――。
今さら気づいたのは、きっと考えることもしなかったからだ。
自分が柳瀬に告白することも、告白した後のことも。
どうして勇気を出さなかったのかな?
こんなことになるなら、もっと早く告白しちゃえばよかった。
自分の気持ちを伝えていれば、心から柳瀬の恋の応援をできていたはず。
それなのに今の私はなに?
好きって言うこともできない。柳瀬の幸せを願うこともできない。
笹沼くんのように、柳瀬への恋心を封印することもできる自信がない。
「どうしたらいいんだろう、私……」
楽しそうに肩を並べて笑って写る自分と柳瀬の写真に、ポタポタと零れ落ちていく雫。
誰もいない家の中でしばらくの間、声を押し殺して泣いてしまった。