全力片思い
「想像できないかもしれないけど、誰よりも優しい人なの。自分のことより人のことを考えちゃうんだ」
光莉の言葉にドキッとしてしまう。
“誰よりも人のことを考えちゃう”
それはなんとなく分かるから。
私に対する言動は、きっと光莉を思ってのことだと思う。……それと多分、私のことを考えてのこと。
自分と同じ境遇の私を見て腹が立つみたいに言っていたけれど、遠回しにこう言いたいのかな?って思った。
「今のままじゃ自分はもちろん、相手も周りも傷つけることになるんだ」って。
光莉の話を聞いてそう思っちゃったよ。
「大きくなるにつれて口数が減っちゃったけど、優しいのは変わらないの。……だからね、今朝柳瀬くんの話を聞いたとき、一瞬嬉しくなっちゃった」
「え、どうして?」
意味が分からず首を傾げる私に、光莉はちょっぴり舌を出し明るい声で言った。
「私にとって篤志も萌も大好きで大切な存在なの。そんなふたりが付き合っていたって聞いたら、誰だって嬉しくなるものじゃない?」
「なっ……!」
光莉の言葉にドキッとしてしまう。
“誰よりも人のことを考えちゃう”
それはなんとなく分かるから。
私に対する言動は、きっと光莉を思ってのことだと思う。……それと多分、私のことを考えてのこと。
自分と同じ境遇の私を見て腹が立つみたいに言っていたけれど、遠回しにこう言いたいのかな?って思った。
「今のままじゃ自分はもちろん、相手も周りも傷つけることになるんだ」って。
光莉の話を聞いてそう思っちゃったよ。
「大きくなるにつれて口数が減っちゃったけど、優しいのは変わらないの。……だからね、今朝柳瀬くんの話を聞いたとき、一瞬嬉しくなっちゃった」
「え、どうして?」
意味が分からず首を傾げる私に、光莉はちょっぴり舌を出し明るい声で言った。
「私にとって篤志も萌も大好きで大切な存在なの。そんなふたりが付き合っていたって聞いたら、誰だって嬉しくなるものじゃない?」
「なっ……!」