aeRial lovErs
高崎と別れた私は、駐車場へと向かい車に乗り込んだ。

軽く唸り始動した車を基地のゲートに向け運転する。

「こりゃ三島君、光ちゃんの、かい。」

ウインドゥを開け挨拶をした私に、門番の根津さんが声をかけて来た。

根津さんは、この基地を定年後に門番として残った口で、かなりの古株だ。

「はい。」

答えながらIDカードを根津さんに渡す。

「ワシが退職した年だからちょうど3年か。」

「そうですね。」

「ここからですまんがワシも拝ませて貰うよ。」

確認を終えたIDを受け取るとゲート開く。

「有り難うございます。」



3年前の今日、私の恋人、水野 光は、命を無くした。



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