たったひとつの恋をください
第十五章 「決意」
どうしてこうなってしまったんだろう。
いつから?
どこで道を間違えた?
そんなの、考えたってわからない。
きっと、誰にもわかるはずなんてない。
だけど、考えずにはいられないんだ。
目を瞑れば、今までの色んなことを思い出す。
最初に出会ったあの日から、今までのことがーー、
一枚のフィルムのように、頭の中を、流れていく。