【企】キミは今日も、瞼を重そうにしている。
「ねぇ、林檎ちゃんも、一緒に寝ない? 気持ちいいよ」
そりゃあ、こんな日にこんな場所で眠ったら、気持ちいいだろうけれど……
「みんな先に行っちゃったよ。はやく行こうよ」
「どこに行くの……?」
「そりゃ、散歩だよ。天気もいいし、湖の方に向かって行った」
「でも、林檎ちゃんは……僕のところに来てくれたんだ?」
口元を歪ませて、意地悪に微笑むサンちゃん。
「だって、みんな揃って遊ぶ方が楽しいでしょう?」
「…………」
って、もう!
また、そうやって目をとじる!!
二度寝は、許さないよ。
「起きてよ」
「……眠い」