レモン・キャンディー【短編】
「・・・。」
次の日目が覚めて、鏡台を覗くと目がめっちゃ腫れてた。
真っ赤だった。
もうまさに人前に出られないような顔で、もうまた落ち込んだ。
でも学校にはいかなきゃ。
重い体を起こして、階段を降りた。
「・・・おはよぉ」
「お!莉子ッ はよー!」
リビングに入ると、大地はもう起きていた。
食卓に変テコな朝ごはん(?)がのってるから、だいぶ前に起きたんだろうな。
「・・・莉子、目、赤いね」
「・・・」
1番触れてほしくない話題が朝1番で飛び出てきたから、返す言葉がとっさに見つからなかった。
「昨日も言ったけど、辛かったら、言え。」