レモン・キャンディー【短編】
☆レモン・キャンディー☆
レモンキャンディー
しばらく経つと、前のあたしたちみたいな関係に戻った。
大地は、レモンキャンディーが大好きだった。
でも、ここんとこ彼女がレモンが苦手だったからやめてたみたい。
彼女と別れると、再びレモンキャンディーをなめるようになった。
そのほうが、あたしは嬉しい。
あたしの中で、大地とレモンの甘酸っぱい香りは、イコールで結ばれてたから。
レモンの香りがしない大地なんて、大地じゃないみたいだったもん。
「今日もあのアメなめてるでしょ♪」
「うん、そりゃー・・・って莉子、お前なんでそんな嬉しそうなワケ?」
「だって、その香りすると大地だーって気いするし!」
「・・・そ」