レモン・キャンディー【短編】
「・・・・」
手紙を読んでる大地を見て我に返った。
これでもし、返事がダメだったらどうするの?あたし。
一回考えてしまうと止まらなくて、キュッと目を瞑った。
「・・・莉子」
普段と違った、真面目な大地の声が上から聞こえた。
「ハイ・・・何でしょう??」
もう、断られた気になってて、私は半泣きだった。
「何泣いてんだよ~?
ね、莉子!この『p.s.』の部分俺にちゃんと口で聞いてよ」
笑顔で言う大地。
予想外の反応にただ戸惑って、その通りにした。
「え、えっと・・・」