恋して愛して



「翔君も、教えてくれたら良かったじゃぁん。」

「ごめんごめん、ヒメカちゃん。俺も、来るなんて知らなかったんだよねぇ。」

「そっかぁ。翔君もぉ、知らなかったんだぁ。じゃぁ仕方ないよね」

「教えてあげられなかった代わりに、今日遊んじゃう?」

「えぇ!いいのぉ~?嬉しい~」


そう。人気者って言ったら、翔君みたいな対応なんだって思ってた。

だからすごく…意外というか。何というか…

チャイムが鳴る2分前くらいに、みんな教室に戻っていった。

「優衣ちゃん何驚いてるの?恭介はいつもあんな感じだよ。」

翔君が、笑いながら教えてくれた。

「人気のくせに、女子を相手にしない。このクールな感じが、女子受けいいらしいよ。

あたしなら、絶対嫌だけどね。」

花恋も付け足してくる。


なんか…少し安心してる自分が居る。

何でだろう。



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