恋して愛して
話なんて…かけたくても…
ふたりがいないのを見て、部屋に戻った。
「優衣、遅かったじゃん?どうした?」
花恋が私を心配して、部屋の前で待ってた。
「あ、ちょっと道に迷っちゃって!」
「なーんだ。体調悪いのかって心配しちゃった〜」
何事もなく、この場にいる愛海さんと恭介君。
「女子会そろそろやろっか?」
「いいね!そうしよ!」
私たちは、大部屋から小部屋に移動した。
「なに話す?やっぱり恋バナ?」
やっぱそう来るよね。
「いいよね。花恋は美人だからモテるし。」
「花恋ちゃんは、本当に好きな人いないの?」
愛海さんが聞いたことは、私も知りたかったこと。
でも今まで聞いたことない。
なんでだろう。
「んー。まだいないかなー。
あたしも、優衣みたいにイケメン彼氏が欲しいよ!」
私の背中を思い切り叩いてくる花恋。
背中がじんじんする。