恋して愛して
問題は俺だ。
気持ちの整理…ならとっくに出来てる。
それなのに気持ちを伝えられない。
冬休み明け初日の学校に行く。
久々の早起きに腰、肩がきしむ。
「恭介、宿題やってねえよな?」
「まぁ。なんで?」
「これ、写すか?」
翔のやつが宿題の束を渡してきた。
「は!?お前やったの?」
「おう。まあな!」
自信満々にいうので、字を見てみる。
ああ。こいつの字だ。
「あんた…自分の手柄にするつもり?優衣の努力を」
篠山は翔の頭を軽く叩いた。
「いいよいいよ!頑張って写したのは翔君だし。」
あぁ。優衣が写させてやったのか。
なるほどな。
…ていうか。
「泊まりのあと、お前ら会ったの?」
湧いて出てきた疑問をぶつける。
「あー。まぁな」
「あたしの知らない間に、2人で会ってたみたい。
あれ?ていうか愛海は?」
篠山も知らないのか…
「おーい。愛海休み?」
「え?あぁ。今日は休むって」
クソッ…一体何話したんだよ。