恋して愛して
学級委員
「おい。金出せ」
その声を聞く度に、恐怖が来る。
全身が震える。
お母さんは必死で私を守ろうとしてくれる。
だけどその度に、殴られて。
お母さんがダメになれば、次は私。
来ないで…来ないで。
「来るな!!!」
自分の大きい声に起こされる。
夢だ。
息が荒くなってる。
今日から3年生。高校生活最後の年。
私は制服を来て、学校に向かう。
朝から花恋に会う。
「3年生だよー?すごくない?あたしたちでも3年生になれるんだねぇ〜」
自分に感心してる花恋。
確かに。気づいたら3年生だ。
2、3年はクラスが変わらないから緊張はない。
大嫌いな自己紹介もないし。
それに、恭介君とも同じクラス。
嬉しくないわけがない。
教室はガヤガヤしてた。