恋して愛して


教室の人口密度が高くなってきた。
頬も赤くなってるし、、暑い!

私はとりあえず廊下に出た。

あ、そう言えば、ここの階の窓から裏庭見える所あったような…


私は思い当たるその場所に向かった。

そこからは確かに裏庭が見えるはず。

でも、先客がいた。



堀先生だ。

あまりにもぼーっとしている堀先生。



「堀先生?」

心配になって、声をかけると我に返ったのが見て分かった。

さっきまで硬直していた身体が一気に動き出した。そんな感じ。


「ああ、優衣ちゃん」

いつの間にか、私は優衣ちゃん呼ばわりになっていた。

そんなことはどうでも良い。

「なにかありました?」

「ううん!なんでもないよ~」

そう言って、堀先生はどこかに行ってしまった。

誤魔化された…?


私は改めてその窓から外を見る。

やっぱり裏庭だ。
< 152 / 304 >

この作品をシェア

pagetop