恋して愛して
教室の人口密度が高くなってきた。
頬も赤くなってるし、、暑い!
私はとりあえず廊下に出た。
あ、そう言えば、ここの階の窓から裏庭見える所あったような…
私は思い当たるその場所に向かった。
そこからは確かに裏庭が見えるはず。
でも、先客がいた。
堀先生だ。
あまりにもぼーっとしている堀先生。
「堀先生?」
心配になって、声をかけると我に返ったのが見て分かった。
さっきまで硬直していた身体が一気に動き出した。そんな感じ。
「ああ、優衣ちゃん」
いつの間にか、私は優衣ちゃん呼ばわりになっていた。
そんなことはどうでも良い。
「なにかありました?」
「ううん!なんでもないよ~」
そう言って、堀先生はどこかに行ってしまった。
誤魔化された…?
私は改めてその窓から外を見る。
やっぱり裏庭だ。