恋して愛して
黒のハイネックノースリーブのミニスカートワンピース。
それにヒョウ柄の尻尾、ヒョウ柄の猫耳。
ニーハイの靴下を履いてることによって、エロいのが主張されてる。
「そー?」
花恋はどや顔でそう言う。
誰も褒めてないけど、と誰も突っ込まない所がおもしろい。
「こっちも完成!」
翔君も完成したらしい。
「やっぱり似合うね」
女子は口をそろえてそう言う。
白のYシャツを七分までまくって、ヒョウ柄のベスト、白いスラックス。
まるでホスト。もちろん猫耳、尻尾は女子と同様。
「あ、私たちが考えたお菓子も、私が代表して作ってきたから、食べてみて~」
私はみんなに、シフォンケーキとスコーンを配る。どちらもサイズはかなり小さめ。
「中武さんがつくったの~」
私を意外という目で見る人は結構いた。
「え!うま!」
「これ、お店で買ってきたのじゃん」
褒め言葉がどんどん飛んでくる。