恋して愛して

放送で始まった開会式がもう終わってた。

10時ぴったりに、文化祭は始まった。

でも当然だけど、最初の方は全然来ない。

だけど10時30分を過ぎてから、どっと人が入ってきた。


予想外ではない。

けど、恭介君や翔君がいることもあって、女子が押し寄せた。

カフェなのに、まるでホストみたいな翔君は他校の女子からの人気がすごい。


「ていうか、優衣ちゃん。相当似合うな。つかエロい」

翔君は暇を見計らってそう言ってくる。

返す言葉がないと思ったら、花恋が翔君に裏拳をかました。

「うっせこのばかたれ!仕事しろ!」

「いった〜。言われなくてもやるわ!」


翔君が仕事に戻る。

「やってくれて助かった。さんきゅ!」

花恋は私の背中を叩いた。



ようやく交代の時間。

着替えるのも面倒で、私と花恋は仮想の上にそのままパーカーを羽織った。


「よーし!行こうっ」

妙に張り切ってる花恋。
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