恋して愛して

約束の土曜日がやってきてしまった。

ドキドキしながら、言われたとおりの場所に行く。

洋服は、あまり派手じゃなく、落ち着いた感じにまとめたけど…

やっぱり怖い…


今日は花恋もいるし、平気だよね。

お店の前に着くと、もうみんな集まってて賑わってた。

「あ、優衣!」

花恋が手を挙げて呼んでくれた。

「この子が同じクラスの、中武優衣」

「こ、こんにちは…」

私は軽く会釈だけした。

「可愛らしい子だね」

そんな言葉も聞こえたけど、私の目の前はぼやけてて、何も見えない。

き、緊張と怖い気持ちが重なって…


お店に入る時が来た。

よ、よーし。

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