恋して愛して

二日目からは、一日目の反省を生かして制服に着替えた。


文化祭も終わって、後夜祭が始まる。

自由参加だし…私帰ろうかな。


なんて思って1人教室に残ってた。

花恋は、実行委員の仕事があるからどっか行ったし。


考えてると、人の気配を感じだ。

「あ、先生」

堀先生が立ってた。

「優衣ちゃん何してんの?後夜祭始まっちゃうよー?」

「あ、帰ろうかと思って…」

「最後の後夜祭だよ?いいの?」

「ええ、まぁ。」


そっかーと言って、堀先生は教室の椅子に座った。

えっと、この人何してるんだろう。


「優衣ちゃんは兄姉とかいるか?」

急にそんな話持ちかけられても…

私は戸惑って、黙ってた。


「俺はいるよ」

そう言った顔が、妙に悲しそうに見える。


「どう?悲しそうにしたら、いつもと違くて好きになっちゃったりしない?」
< 171 / 304 >

この作品をシェア

pagetop