恋して愛して
二日目からは、一日目の反省を生かして制服に着替えた。
文化祭も終わって、後夜祭が始まる。
自由参加だし…私帰ろうかな。
なんて思って1人教室に残ってた。
花恋は、実行委員の仕事があるからどっか行ったし。
考えてると、人の気配を感じだ。
「あ、先生」
堀先生が立ってた。
「優衣ちゃん何してんの?後夜祭始まっちゃうよー?」
「あ、帰ろうかと思って…」
「最後の後夜祭だよ?いいの?」
「ええ、まぁ。」
そっかーと言って、堀先生は教室の椅子に座った。
えっと、この人何してるんだろう。
「優衣ちゃんは兄姉とかいるか?」
急にそんな話持ちかけられても…
私は戸惑って、黙ってた。
「俺はいるよ」
そう言った顔が、妙に悲しそうに見える。
「どう?悲しそうにしたら、いつもと違くて好きになっちゃったりしない?」