恋して愛して


「いつもの喫茶店に行かない?

この前言った通り…話したいことがあるの」

「うん」


私たちは普段と変わらず、道を歩いた。

でも私は、どこか緊張してた。

どんな話をしてくるのかな…



喫茶店について、2人とも紅茶を頼む。

「あー、久しぶりだね。ここ来るの」


高校1年生の時、初めてここに入った。

その時はまだ、2人ともぎこちない感じで…


「お待たせしました。」

ウエイトレスさんが、飲み物を置いて去っていく。


「あたし…昔はこんな性格じゃなかったの。」

ゆっくり話し始める花恋。

「昔はいじめられっ子で、友達もいなかった。

これが、昔の写真。今のあたしからは想像つかないと思うけどー」

そう言って見せられたのは、髪の毛は今より短いけど、前髪がやけに長い。

目が前髪のせいで見えなくて、眼鏡をかけてる。
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