恋して愛して
ネギを切ってる途中で、指を切った。
切ったって言っても、小さい切り傷。
水で流せばいける。
水をだしたところで、恭介君が絆創膏を差し出してくる。
「できるんだかできないんだか、ハッキリしないな」
笑って言われると、ちょっと恥ずかしい。
たしかにその通りではあるけど。
「ありがとう。あと…見ないで?集中できない」
そう言うと、「はいはい」と言って、ソファでテレビを見始めた。
よし。これで集中できる。
見られなくなったおかげか、30分くらいで完成した。
もちろん、私の分も作った。
恭介君はうまいって言って、完食してくれた。
よかった。
あとは、夜ご飯だけだ。