恋して愛して


「どっか行くか」

私がぼーっとして、恭介君を見つめてると、ニコッと笑った。

「夜飯も作ってくれるんだろ?腹減らすために。」


恭介君は、私を駅の方まで連れ出した。

私たちが来たところは、ゲームセンター。

恭介君は、学校をサボってた時、いつもここに居たらしい。


「優衣は、ゲームセンターなんて来たことないだろ?」

「うん。初めて!」

中に入ると、音が大きくて、普通の声じゃ会話できなくなった。


恭介君は先に進む。私はそれを追いかける。


でも初めてだし、正直ちょっと怖い。

恭介君の手を引っ張るように、その手を握った。

恭介君が私を見て少し驚いてた。

だけど、何も言わないでただ握り返してくれた。
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