恋して愛して
「どうするの?」
とりあえず聞いてみた。
「…サボるしかねーな」
その答えが返ってくるのは分かってた。
むしろ、それ以外の返事は考えられない。
私たちはずっとこの場所で話してた。
気づいたらとっくに時間は過ぎてた。
「そろそろ教室に戻ろ?」
「そうだな」
教室に戻ると翔君が真っ先にきた。
「なにしてたんだよ〜!サボりやがって」
「二人ともなにしてたの?」
花恋も加えて言ってくる。
私と恭介君は顔を見合わせて、
「「何も無かったけど」」
言葉を合わせて言った。
「うわ、なにそれ!ますます怪しい!」
花恋は腕を組んでそう言う。
かと言って、それ以上聞いてこないのは友達だから。
わかってくれてるんだろうと思う。