恋して愛して

「よし。じゃ、藤崎。よろしくな!

二人共気をつけて帰れよ〜」

そう言って、堀先生が私たちの横を通り過ぎる。


「優衣は俺のだから!わかってるなら手出すな」

堀先生の背中にその言葉を浴びせる。

堀先生は片手をあげてそのまま歩いていった。


恥ずかしい…

とか思いつつ、嬉しがってる私もいる。


「行くぞっ」

恭介君が私の手を取って歩き出す。

嬉しくて、顔が緩んでいく。

ニコニコが止まらない。


恭介君がいてくれるだけで私は幸せなの。

恥ずかしいから声には出せないけど。
< 243 / 304 >

この作品をシェア

pagetop