恋して愛して
歩いていた恭介君の足が急に止まった。
「え?どうしたの、恭介…君?」
私が問いかけてる間に、抱きしめられる。
え、え?なになに?
「妬いたって言ったら笑う?」
耳元でそう言われてドキドキする。
いやそんなことより、妬いたって…?
「もーさ。なんで優衣は気づかねーの?俺が勝手に嫉妬してんのに。
ごめんとか、謝らなくていいんだっつーの」
恭介君は、私を強く抱きしめる。
まるで、ごめんって言われてる感じがした。
恭介君から解放される。
「土曜日な。」
それだけ言ってまだ歩き出した。
「行ってくれるの?ありがとうっ」
よかった。恭介君が行ってくれるなら安心できる。
あ、そういえば…
「恭介君も…やきもち妬くんだ〜」
やきもち妬いてくれることが、こんなに嬉しい。
だから変にニコニコしちゃう。