恋して愛して
「あ、笑うんじゃねーよ。常に妬いてるんだよ」
「え!?常に?いつ?どんなとき?」
「あーうるさい。一生教えてやんねー」
「えぇ?なんでー?」
照れ気味の恭介君も珍しくて…可愛い。
なんて言ったら、本当に怒られそう。黙ってよう。
ーー土曜日。
4人で、堀先生の家に訪問する。
もちろん事前に、住所を聞いておいて。
インターホンを押すと、「はーい」と返事する堀先生の声。
ドアが開くと、素早く入れてくれた。
他の人たちに見つからないようにだと思うけど。
「今お茶出すから待ってて」
黙ってるとお茶が出てきた。
さすが大人って思ったけど、これくらいなら誰でもやるよね…
「さ。今日はなんの用だったかな?」
わざとらしく聞いてくる。
花恋が迷わず答える。
「先生の弟について」