恋して愛して

「あ、うん。恭介君次第だけど…」

《ま、ちゃんと一緒にいてあげなさいよ〜》


ブツッ。

電話を終える。

「恭介君…このあとどうする?」

「あいつに会う。それから…どうするか決める」


恭介君の顔はもう意思がしっかりしてた。

私は、ただ恭介君についていく。



もう一度、堀先生のお家に訪問する。

「…入りな」

堀先生は、ゆっくりとした口調で招きいれる。

なんか、そわそわせずにはいられない…


いや、私が緊張してどうする!


私達は、とりあえずソファに腰をかける。

それから何分か沈黙に。

たぶん、1分くらいなはずだけど、私には10分以上に感じた。

「さっきの、押し花の。あれ、なんで知ってた?
はっきり教えて欲しい。」

口を開いたのは、堀先生だった。

恭介君はスゥっと息を吸って答える。
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