恋して愛して
俺の心配ばっかりすんな!
こっちはお前の心配してんのに。
あー。声聞くと会いたくなる。
なんだよ。俺ばっかりお前に会いたいみたいで。
そう思ってたら急に電話越しに悲鳴が聞こえる。
多分優衣から遠いところ。
だけどすぐに心配と不安の波が俺に押し寄せる。
「優衣、今の悲鳴…」
《なんだろう。わからないけど、騒ぎが起きてるみたい》
優衣の声が少しながら震えてる。
多分怖いんだろう。
悲鳴が女の声だったから余計に自分と重ねて。
「お前今すぐそこから離れろ。俺が迎えに行く」
俺がそう告げて、優衣の返事が完全に来る前に異変が起きる。
「優衣!?」
俺のその声にも返事が来ない。
その後すぐに電話が切れる。
どうなってんだよ…
俺はすぐに、駅の方へ向かう。