恋して愛して
約束
…ここ、どこだろう。
どこもかしこも、白い。
壁も、床も、上も。白で埋め尽くされてる。
もしかして…私、死んだの?
いやいや、それはないでしょ。
恭介君は?花恋と翔君も。
どこにいるの?
「優衣」
呼ばれた。誰?
でも聞いたことある。
すごく優しい声。
「優衣。こっち」
声のする方へ、私は向かった。
うっすら見えてくる。
え…お母さん?
「優衣。久しぶり」
その笑顔は相変わらず綺麗で。
お母さんの優しさがある。
「お母さん。てことは、私死んでるの?」
「まだ。」
「まだ?」