恋して愛して
恭介君は暑いからと、お風呂に行ってしまった。
は、話が切り出せない。
はやく話さないと。
8月なんて、あっという間に始まっちゃうし…
「あー。さっぱり」
「きょ、恭介君!」
そう言って、恭介君の方を見ると上半身裸…
カーッと、顔が熱くなる。
「な、なんで!ふ、服は!?」
「は?今着たら、また暑くなんだろ?」
「け、健全な女子高生を目の前にっ。」
そう言ってるのにも関わらず、私に近づいてくる恭介君。
「…健全 な、ねぇ。」
私の耳元でそう言う。
「きゃーーー!」
思わず私は、悲鳴をあげた。
おまけにちょっとだけ、涙も。
「少しいじめてやるつもりが…悪かったな」
そう言って、涙を指で拭ってくれる。
「う、うん。ごめんね」
「ふざけすぎた。…で?今日来た理由は?」