恋して愛して


そ、そうだった。

今日は海に行こうと誘いに…

「あ、あのね?」

「ん?」

「は、8月入ったら…う、海に行かない?」

恭介君は、真顔のまま私を見つめる。

「だ、ダメかな…?」

「行かねーよ。」


断られた…ど、どうしよ。

でも、恭介君にも来てほしいし。

「お願いっ。恭介君も来なくちゃダメだよ!」

「はぁー?意味わかんねっつーの」

恭介君は、冷凍庫からアイスを出して食べた。

「恭介君との、思い出作りたいの!

でも、恭介君が来ないなら…私も行かないっ。

それくらい恭介君に来てほしいのっ」

そう。恭介君と会ってから、初めての夏だもん。

思い出、作りたいのは当たり前でしょ。

「だーっ。めんどくせえなぁ!

行くよ。行けばいいんだろ?」

頭をぽりぽりかいて、OKしてくれた。

よしっ。任務完了!


「日にち決まったら、連絡するね〜

ココアありがとうっ!」

「おう。じゃ、またな」
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