恋して愛して
「おっ!きたきた。」
「ちょっと〜、おそいったら!」
「わりぃ」
電車に乗りこむ。
電車はガラガラで、みんな座れた。
だけどこの電車、席が修学旅行の電車みたいに向かい合ってる。
「座れてよかったねー」
「ほんとほんと。結構時間かかるんだよね、海のある駅まで」
花恋は、頬杖をついて窓の外に視線を向ける。
私の隣には、恭介君。
「ふぁ~…眠ぃ。」
恭介君は目をつぶって寝始めた。
あーあ。恭介君はすぐ寝ちゃうんだよね。
しばらくして、肩に違和感を感じた。
肩を見ると、恭介君の頭が乗っかってた。
顔は熱いし、心臓はうるさい。
な、何でこうなるの〜!!!
しばらくして落ち着いた。
落ち着いて、よく見ると本当に綺麗な顔。
まつげも長くて、女の子みたい。
でも、目はキリッとしてて。男の子。
それが、女子に人気になる秘訣なのかな?
翔君も寝ちゃって、起きてるのは私と花恋。
しばらく花恋と二人で話してた。
「後、2分くらいで着くよ」
花恋がそう言うと2人とも、起きた。
恭介君は、大きなあくびをして、伸びまでしてた。
一気に緊張から開放された。