恋して愛して


私は持ってきた、お肉や野菜を串に刺してた。

「優衣さ、藤崎のことどう思ってる?」

急に言われて、ドキッとした。

「ど、どうって。友達だよ?」

「本当?あたしには、何でも言いなよ。」

花恋は、私のことをじっとは見ず、準備しながら言ってきた。


「私にも、よく分からないけど…

でもこれはたぶん、好きなんだと思うの。」


ドキドキしたり、一緒にいると嬉しいし。

花恋はクスクス笑い出した。

「好きなんだと思うよ?見てて分かるし。」

「見てて分かるの?」

「うん。優衣は、藤崎と居ると、すごい嬉しそうな顔する。」

私、そんな顔してたんだ。

やっぱり、花恋には何でも見透かされちゃう。
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