恋して愛して

｢あー。でも、優衣にも好きな人がちゃんとできて、あたし嬉しいよ｣

｢ありがとう。｣


話もちょうど終わった頃、恭介君たちが戻ってきた。


｢二人とも泳いできたら？海、すげーきれいだよ！｣

翔君がごり押ししてくる。

｢翔たちに、焼けるの？｣

｢焼くくらいできるわ！｣

｢じゃ、お言葉に甘えて。

優衣、行こう！｣

｢うん！｣

ボールを持って、海まで走る。


｢わぁ～。ほんとに綺麗！｣

透明がかった薄いブルーの海に、空が映ってる。

自分の足が、見えるし。砂も白っぽくて綺麗。


｢よーし、優衣。いくよー！｣

そう言って、花恋はボールをなげてきた。

頑張って返すけど、変な方向にボールが飛んでいく。

海の上に、ボールが落ちる。