恋して愛して
「あんたらみたいな男、あたしが相手にするわけないでしょ。」
「あ?んだてめぇ。聞いてりゃ、いい気になりやがって。」
そう言って、男の人は花恋のほっぺをぎゅうっとつかむ。
「君は、僕が一緒に遊んであげるからね~?」
私は、肩を組まれて動けなくなってしまった。
ど、どうしよう。
こんな時に、選択ミスしちゃうなんて…
さっき、翔君たちを呼んでおけば。
「おい。誰に許可取って、花恋の顔触ってんだ?」
「あ?」
翔君…。
「お前も、図々しく腕回してんじゃねーよ」
恭介君は、私の方にいた男の人を突き飛ばす。
私はその反動で、恭介君の方によろける。
よろけてる私は、恭介君の片腕に抱きしめられる。
花恋の方の男の人は、翔君に海に投げられてた。
二人のおかげで、男の人たちは逃げていった。
「二人だけで行かせんのは、これから禁止だな」
「もうちょっと、早く気づいてほしかったけど」
そんな会話を、花恋と翔君がしてる間。
恭介君は私を離さなかった。