恋して愛して
私が居ること忘れてるのかも…
「恭介君…?あ、ありがとう。もう平気。」
「あぁ。わりぃ」
やっと離してくれた。
でも、ちょっとドキドキしてた。
聞こえて…ないよね?
「よしっ。食べろ食べろー!」
さっき、恭介君たちが焼いてくれた、お肉やら野菜やらを頬張る。
「ん〜!!」
おいしいの言葉が言えなかった。
口の中に詰め込みすぎて。
「ばーか。詰めすぎだろ。」
恭介君はそんな私を見て笑いながら言う。
そんな瞬間にも私はドキドキしてしまった。
さっきの…感覚が忘れられない。
だんだん空も、オレンジ色になってきた。
人も随分減ってる。