恋して愛して

お祭りの屋台が並びはじめてるところまで来ると私はぎょっとした。

お祭りって、こんなに混んでるものだっけ…

目の前には結構な人混み。

浴衣に下駄で歩きづらいし、大丈夫かな。私。

でも、恭介君に迷惑かけられないし頑張ろうっ。


って思ってたら、恭介君が私の手をしっかり握る。

「はぐれるなよ」

それだけ言って、人混みに入っていく。

ど、どうしよう…

こんなにドキドキして、浮かれてていいのかな。

期待…とかしていいのかな。


「あっ、わたあめ!恭介君、あっち!あっち!」

恭介君の手を少しだけ引っ張る。

「あ、俺たこ焼きと焼きそば食う。」

今度は私が引っ張られる。

結構買ったから、端っこに寄って二人で食べる。
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