恋して愛して

｢なに迷ってんの？どっちも頼めばいいじゃん！｣

｢えっ、でも。ここ高いし…｣

｢え、俺が出すから遠慮しないで食べな？
男から誘っといて割り勘とかないから。｣

ドヤ顔をしてくる、大翔君に遠慮という言葉は通じなかった。


結局両方頼んでしまった。


｢うわっ。美味しそう〜｣

目の前に出てきた、甘そうなホットケーキ。

匂いだけで、美味しいのがわかっちゃう。

一口サイズに切って、食べる。

甘いのが広がって、すっごい美味しかった。


｢美味しそうに食べるねー。俺にも頂戴？｣

｢うん。いいよ！｣

私はお皿ごと、大翔君の前に。

大翔君は、目を丸くしてた。


私、変な事言った？

｢食べさせてくれないの？｣

突拍子もないこと言ってくるから、少しむせた。