恋して愛して
分かんない
「二日ぶりの学校って、やっぱきついわ〜」
「そうだよね」
花恋は、うーんと伸びをして言う。
もうすぐチャイム鳴るのに、恭介君はまだ来てない。
愛海さんは来てるけど…
とうとうチャイム鳴っちゃった。
恭介君…どうしたんだろう。
「恭介今日来てねーな。」
翔君も、何も知らないみたい。
知ってるとしたら、愛海さんしか…
でも話しかけられない!
「ねぇ、藤崎は今日なんで来てないの?」
花恋が迷わず聞きに行く。
「行きたくないって。でも一人にしてほしいって言われて…
仕方なく学校に来たんですが。私友達いないし。」
「そんなのあなたが藤崎といるからじゃない?」
「か、花恋。言い過ぎじゃない?」
思わず私は口を挟む。
「そ、そうですよね。
じゃあ、今日のお昼一緒に食べてもいいですか?」
愛海さんから、そんな言葉が出ると思わなくて驚いた。
「うん。もちろん」
愛海さんがこう言ってくるの分かってたのかな。