勿忘草―ワスレナグサ―
―教室―
――ガラッ。
橘 「…なんだ光だけか」
山吹「だけとはなんや!」
ふいに山吹はニタッとして、
山吹「ゆっとくけど虹太ならおらんでー」
橘 「なっ―――!!」
山吹「なんや図星かいな、ほんまに夏希は虹太が好きやなー」
橘 「光この野郎!」
山吹「わーストップストップ!ほんまグーパンチはしゃれにならんよ!」
「ほら後ろに虹太おるって!」
橘 「そんなんに騙されるわけないやろ!」
蓮田「おれがどうかしたか?」
橘 「なっっ・・・///」
蓮田「な・・・?」
山吹「虹太おかえりー」
蓮田「お前また夏希になにかしたんだろ」
山吹「これは虹太がわるいんやでー」
橘 「山吹くーん、あとで校舎裏にきてねっ」
山吹「ひっ・・・」
光と夏希とおれは幼なじみだ。
といっても2人はもっと昔の幼なじみで小さいころは関西で育ったらしい。
おれが2人と初めて会ったのは小学校のときだ。
夏希は関西弁を恥ずかしがっているのか人前では使わない。
怒ったときに自然とでてしまっていることは言わないでおこう。
そんなわけで2人は特に仲がいいのだ。
橘 「良くないっ!」
山吹「良くないわいっ!」
だからなんでわかるんだよ・・・