Princess
「うわーっ…」

キラキラと輝いているイルミネーションに、あたしは思わず魅入ってしまった。

「これは思った以上だな…」

隣にいる修哉さんが呟いた。

チラリと周りに視線を向けると、たくさんの人たちがいた。

家族連れもいるけれど、その中でも1番多いのは男女のカップルである。

カップルで一緒にきているのって、すごく憧れるな…。

同じく男女のカップルであるあたしと修哉さんは、周りからどんな風に見ているのだろうか?

やっぱり、カップル?

それとも、仲のいい友達?

もしかしたら、兄妹だと言う可能性もある。

「ほのかちゃん、あれ!」

そう思っていたら修哉さんに声をかけられた。
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