Princess
あたしはスマートフォンをカバンの中に入れると、
「はい」

修哉さんの顔を見た。

「もう…今月で約束の3ヶ月だけど、どうかな?」

突然まじめな顔をしたかと思ったら、修哉さんがそんなことを聞いてきた。

「あっ、えっと…」

まさかいきなり話を切り出されるとは思ってもみなかったので、あたしはどう返事をすればいいのかわからなかった。

「まだ時間があるから…」

「修哉さんと一緒にいるのは、すごく楽しいです」

修哉さんの話をさえぎるように、あたしは言った。

「正直なことを言うと…このまま、修哉さんと結婚をした方が選択的にはあっているんじゃないかと思っているんです」

そう言ったあたしに、修哉さんは驚いたと言うように目を見開いた。
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