Princess
「よかった…」

フラリと、修哉さんの躰が傾いた。

「えっ…!?

しゅ、修哉さん!?」

修哉さんの躰を何とか戻すために手を引いたあたしだったけれど、
「わっ!?」

男の人の躰の重さにかなうことができなかった。

ズデーンッ!

2人一緒になって地面に倒れ込んだ。

「――イタタ…」

幸いにもあたしは修哉さんが下になっていたおかげで、特にケガはなかった。

それよりも下敷きになってしまった修哉さんは大丈夫なのだろうか?
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