Princess
「しゅ、修哉さん…?」

ケガをしていなければいいんだけど…。

そう思いながら修哉さんの名前を呼んだら、
「アハハ、大丈夫?」

修哉さんが笑いながら聞いてきた。

「はい、大丈夫です…。

修哉さんの方は…?」

そう聞いたあたしに、
「俺も大丈夫。

よかった、ほのかちゃんも俺と同じ気持ちで」

修哉さんはホッとしたような顔を浮かべた。

あたしもフフッと笑ったら、
「ほら、立って」

修哉さんが手を差し出してきたので、あたしはその手をつかむと立ちあがった。
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